入社したばかりだけど仕事を辞めたいと思う人が気になる点は、「そんなに早く辞めてしまって次の会社で悪い印象を与えないだろうか?」という点かと思います。
実際、あまりに頻繁かつ短期間に転職を繰り返していると、転職活動が不利になるというような意見も多く聞きます。
しかしながら、そうとは分かっていつつも離れたいという職場であれば、現在の職場はよっぽどあなたにとっているのがつらい場所なのでしょう。
そこで無理をすれば良いということでも勿論ありません。
仕事はあくまで仕事であり、あなたの生活をより豊かにする為のものです。無理をして体を壊すようなことになっては本末転倒でしょう。
短期間しか勤めていないけれども仕事を辞めたいという方は、以下のことを参考にしてみて下さい。
半年で仕事を辞めるメリット・デメリット
半年で転職するメリット
ストレスから早く解放される
多かれ少なかれ苦労して入社した会社を、初めからすぐに辞めたいと考えている人はいないでしょう。できれば誰しも長く働くことを考えて入社するはずです。
にもかかわらず早く辞めたいということは、よほどのストレスを抱えているのでしょう。
退職をすればそうしたストレスから早く解放され、あなたの心身にとってプラスでしょう。
特に、職場自体に問題がある場合には、すぐにでも辞めてしまってよいでしょう。
例えば、労働時間が異常に長い、上司からのパワハラが非道いなど、いわゆるブラック企業と言われるような職場です。
そうしたストレスは、我慢していると心身に大きな問題を与える可能性もあります。
無理せず、我慢出来ないと思えば他人の声は気にせずに行動しましょう。
より良い環境で働ける可能性が高まる
辞めるということは職場の悪い部分や、自分に合わない部分を感じたために辞めるのが大変ですから、転職をする際にはその経験がプラスに働き、そうした要素を持つ会社を避けることが容易になります。
結果として、今よりも良い環境で働くことが出来る可能性は高まるでしょう。
若さがメリットになる
経験という点とは相反するかもしれませんが、他の候補者と同じ能力であれば、より若い人の方が長く働いてくれる可能性も高くなるので重要な採用のポイントとなります。
海外の企業は基本的には即戦力を優先して採用しているケースが多いですが、日本は従業員を大事に育て長く働いてもらうという土壌が育っています。
現状は未熟だったとしても、潜在能力が高いと判断されれば問題ありません。日本では新卒採用が非常に盛んなのもそれが理由です。
また、職歴があったとしても25歳程度までであれば第二新卒として、新卒と同様の扱いで採用されます。
年齢を重ねてからは、能力も無しに転職をするのは危険かもしれませんが、若い内はその若さが武器になるため、それを存分に使って行きましょう。
決断の早さをプラスに捉えられることもある
半年間という短期で仕事を辞める場合は、誰しもデメリット面が先行し、なかなか踏み切れないというパターンが多いです。
そんな苦渋の決断をした人は、良くも悪くも普通の感覚の人ではありませんし、決断力のある人とも言えるかもしれません。
もちろん辞めた理由にもよりますが、転職時にはそうした異例性を評価してくれる会社も多く存在します。
半年で転職するデメリット
忍耐力が無い=すぐ辞めると思われる
職歴が短い場合、なぜそんな短期で辞めたのかということは、転職時に必ず聞かれるポイントでしょう。
つらいことや合わないところがあったなど想像は出来ますが、客観的に見ればそれを我慢出来なかったというマイナスの見方をされることがほとんどです。
日本は長期勤務が当たり前という考えがほとんどですので、「うちの会社に来てもすぐ辞めてしまうのではないか?」という疑念を持つのは、採用を担当する人なら当然の心配かとも思います。
ただし、こちらについては一昔前よりも状況は改善しています。
現在は以前ほど終身雇用を謳うような世の中でもありませんので、そこまで固執する会社も少なくなってはきています。
今の仕事の面白いところを味わえない可能性がある
現職に対して今は辞めたいと思っていても、一度は就職したい考えた会社なのですから、惹かれた部分があったのは確かだと思います。
半年という短期では、その会社の中でも特に面白い部分には触れることが出来ずに辞めるという可能性が高いかと思います。
結果として、折角半年勤めたにも関わらず、キャリアも積めず、次の転職にもその職歴を活かせないという可能性が高いでしょう。
転職癖がつく
初めての転職よりも、2回目・3回目と回数を重ねる方が自分自身の転職への心理的ハードルは下がっていきます。
結果として、自分が踏ん張るべき時にも退職という選択をとってしまう癖がついてしまう恐れがあります。
すべき時には自制するということを忘れずに行動していくことが必要です。
半年で仕事を辞めて転職する際の注意点
仕事を探せる能力があるかどうかを判断する
当然ですが、企業はあなたを戦力、またはそれになり得る人材かどうかを判断して採用を決めます。
あなたがもしそれに見合う能力が無ければ、次の就職先を見付けるのも非常に困難になるでしょう。
転職する前には、自分が雇われ得る人材であるのか、それを売り込むだけの自信があるのかどうかが鍵となります。
退職理由を考えておく
転職の面接の際には前職を退職した理由は必ず聞かれます。
筆者も人材業界で働いておりましたが、上記のように、職歴の短さや転職回数の多さを気にする人は確かに存在します。
一昔前であれば、この点も採用を検討する上での重要指標となっていたかもしれませんが、現在は以前ほど終身雇用を謳うようなことは少なく転職自体が悪いというような風潮ではありません。
それよりも、なぜ辞めたのかという理由の方が重要です。
もし退職理由が、「前の会社で問題を起こした」「〜がつらかった」というような、ただただネガティブな理由を連ねての回答であれば、そんな人を敢えて採用したいとは思いません。
それよりも「キャリアアップのため」だったり、「もっとこういう仕事がしたかった」という前向きな退職理由を具体的に説明できるようにしておくことが重要です。
実際にはそれが主たる目的では無いとしても、“噓も方便”ということで、そうした論理立てをしっかりしておきましょう。
転職先の調査など準備をしっかり行う
当然ですが、次の会社では、現職でマイナスに感じているような要素を持つ会社には就職したくはないでしょう。
転職時には、しっかりと情報収集をした上で、同じような結末にはならない会社を選ぶ必要があります。
また、いざ辞めた時に何をすべきか分からない、というのは時間の無駄ですので履歴書の作成など、やれることはたくさんあるはずなので、少しずつでも行動に移していく必要があります。
特に初めての転職の場合は、勝手もなかなか分からない場合が多いでしょう。
その場合は、転職エージェントに相談することをオススメします。
転職サイトのエージェントは、転職に関するプロですので、自分の市場価値やその時節ですべきことを的確にアドバイスしてくれます。
仕事をしながらの転職活動では時間も限られてきますので、こうした準備が後回しになりがちですが、実はこれが非常に重要なことなのです。
しっかりとサポートを受けつつ、入念に準備をしていきましょう。
短期間で仕事を辞めるということは、決して悪いことではありません。
退職することで状況が改善するのであれば、周囲からそうすべきではないと言われても決断すべきでしょう。
結局、自分のことは自分で責任を取るしかありませんので、あなたがより納得できる方向に進むべきです。
また、退職をした後、結果なかなかうまくいかなかったとしても、自分を責めずに、その時その時にやるべきことをしっかりと見据えて行動することを忘れないようにしましょう。
反省するのは重要ですが、後悔を続けても何も生みません。是非前向きな気持ちを忘れないで下さい。
20代・第二新卒におすすめの転職サイト
一般的な転職サイトは、実績と経験のある人物を対象に求人を紹介するため、経験の少ない人には不利になる傾向があります。
そのため、経験の少ない20代は利用する転職サイトをしっかり選ぶ必要があります。
20代、第二新卒におすすめの転職サイト⇒「就職Shop」
リクルートが運営する「就職Shop」
①転職のプロ集団リクルートが運営する転職サイト
人材紹介の大手「リクルート」が運営する20代向けの転職サイトです。
面接対策や企業との連絡など、すべてをコンサルタントが個別サポートしてくれるので個々にあった転職先を紹介してくれます。
②書類選考なし!未経験歓迎の求人が中心
既卒、第二新卒、未経験の若者の可能性を信じる企業を中心に紹介してくれるため、経験や資格などの書類選考のステップがありません。
学歴や資格ではなく、人柄や意欲を評価する企業、「経験よりも人物に魅力を感じたい」「一から育てることでその可能性を大きく伸ばしたい」という想いの企業が集まっています。
経験の少なさから書類選考で落とされることがなく、成功率が大幅にアップします。
③一人一人とじっくり向き合い個別対策でしっかりサポート
それぞれの事情としっかり向き合い、その人にあった職場を紹介してくれます。
営業だけでなく、事務や企画、技術系の職種での募集も多数あり、経験の少ない若手に対してもベストマッチングを提供できます。
集団面接では自己PRが苦手な人も安心。面接対策から面接設定、入社日の調整もフォロー!