サービスの良し悪しを決める非常に重要なポイントである接客業。
「お客様は神様です」といった有名なフレーズもある通り、例え理不尽なことがあろうとも、顧客の満足度を高める為に苦しい要求を呑まなければならないこともあり、非常につらい仕事です。
カスタマーサービスの最前線ということで、嫌な思いをすることも多いでしょう。
また、接客業は心身共にタフさが求められる仕事ですので、中には体調を崩してしまう人も少なくありません。
実際、接客業は離職率も比較的高く、離職率の高さからも接客業は大変な仕事であることが分かります。
無理して続けて体を壊してしまう前に、「もう疲れた…辞めたい」と悩んでいる人は一度立ち止まって、今後の自分の人生をよく考えてみて下さい。
接客業を辞めたい理由
土日が休みづらい
接客業は主に個人の客を相手にするもの、従って土日こそ忙しくなる仕事です。
周りが休日を楽しんでいる中、自分はせわしなく仕事をしなければなりません。
その分平日に休みがあったりはしますが、土日休みの仕事が多い中ですので、友人や家族とはなかなか休みが合わず、コミュニケーションが取りづらい生活に陥ってしまいます。
シフトが安定しない
接客業は基本的にはシフト制の仕事が多く、なかなか休みの日が一定に安定しません。
また、週休2日の仕事だったとしても連休で休めることは少なく、慢性的な疲れがたまりやすくなります。
慣れてしまえばというところもありますが、体をゆっくり休めることができず体力的にハードな生活です。
若いうちはまだいいのですが、「年をとってもこの生活を続けられるだろうか…」と将来的なことを考えて転職を考える人も少なくありません。
クレームを直接言われるストレス
直接お客と相対する立場なので、クレームも直接受けなければなりません。
それが例え自分のせいではなかったり、そもそも単なる屁理屈のようなものであっても、無下に扱うことはできません。
「何様だ!?」と思っても、そんな態度は出せず、ひたすら謝り続けるというようなこともあり、ストレスが溜まったりやるせない気持ちになることも少なくありません。
給料が安い
接客業の仕事はハードな割に給料は他の業種と比較して非常に少ないです。
立ち仕事が基本で、勤務中はほぼ座ることもできないような体力的にきつい仕事であるにもかかわらず、給与は大卒一般職にも満たないような水準であることがほとんどです。
コミュニケーションが苦手な人には特につらい仕事
接客業の基本は会話、コミュニケーションです。
人と話すことが嫌いな人が接客業に就くということは基本的には無いとは思いますが、他に仕事が無く止むを得ず就職したという人も中にはいるかもしれません。
コミュニケーションがうまく取れない場合、仕事がうまくいかないどころか更なるクレームまで招きかねませんので、そうした人は可能な限り早く他の仕事を見つけた方が良いでしょう。
接客業から異業種への転職のコツ
転職しやすい業種を狙う
接客業からの転職は残念ながら決して簡単ではありませんが、今はいくつかの業種では人手不足となっているところも少なくないので、そうした業界を狙っていくと良いかもしれません。
IT業界
IT業界は人手不足となっていますので、未経験であっても比較的転職のしやすい状況です。
IT業界もかなりハードな業界ではありますが、接客業で培ったバイタリティを活かせる仕事かもしれません。
営業職
接客業を経験しているとコミュニケーションスキルが磨かれるため、そのスキルを活かして営業職も向いている仕事の一つです。
営業職は専門的な知識も特段必要ありませんから、人柄さえ良ければ、就職できるチャンスは多いはずです。
少しでも早く転職する
未経験業種への転職のポイントは今後の将来性ですので、転職を決めたら早い内に動くことが重要です。
仮に同じ未経験者であっても、20代と30代では、経験を積んでから活躍を見込める年数も違いますし、20代であればまだまだ新人として扱うこともできミスも許されます。
接客業の中には、例えばバーテンダーなど、その道を極めて独立開業する人などもいますが、それはあくまで一握りです。
どうしてもやりたいという強い気持ちがあれば別ですが、特にこだわりなく続けているだけなら、できるだけ早い内から次への道を考えた方がいいでしょう。
転職を決めたなら「もうちょっとここで経験を積んでから」なんて悠長なことは言わず、すぐに動き出しましょう。
管理職経験を活かす
全てに当てはまるわけではありませんが、接客業は離職率も高い分、早い段階で店舗責任者などに選ばれるケースも少なくありません。
銀行で20代の支店長はありませんが、20代のレストランの店長は結構な割合で存在します。
マネージメント能力は会社において評価が高いスキルですから、その管理経験は大いにアピールできるものでしょう。
管理職のポジションで「どのように人や物を管理してきたのか」ということをしっかり棚卸しし説明できるようになれば、他の仕事に応用できることは少なくないはずです。
転職エージェントを活用する
他の仕事に活かせる経験が少ない分、接客業からの転職は非常に厳しいものです。
自分一人の力で解決しようとせず、必ず転職のプロである転職エージェントの力を借りましょう。
接客業は平日の休みも多い分、転職エージェントと密に連絡をとって転職活動を進めることが出来ます。
面接対策やエントリーシートの添削など、単なる転職先の紹介に留まらずに様々な角度からあなたの転職活動をサポートしてくれますので、まずは複数登録し自分にあったエージェントと連携を取っていきましょう。
接客業からの転職に転職エージェントを利用すべき理由
接客業の仕事は辞めたいけれど、「自分がどんな仕事に合うのか」「どんな仕事なら条件に合うのかが分からない」という方は、多いのではないでしょうか。
転職エージェントでは求職者に対して、担当者のキャリアアドバイザーが下記のようなサポートをしてくれます。サポートはすべて無料です。
- 今までの経験からキャリアプランを一緒に考えてくれる
- 希望にあった求人情報を紹介してくれる
- 求人先の詳しい情報や求めている人材の情報を教えてもらえる
- 提出書類の添削や面接対策などのサポートをしてもらえる
- 年収などの条件交渉や入社日の調整などを企業側とおこなってくれる
異業種への転職は、仕事内容や業界、給料、職場環境など不安に感じることも多いのではないでしょうか。
不安に思うことがあれば、どんな些細なことでもキャリアコンサルタントに相談してみてください。
未経験職種への転職は難しいとは言われていますが、実際に成功させている人は多くいますので、そのノウハウを聞くだけでも非常に参考になるでしょう。
また、あなたと同じように接客業から異業種へ転職活動をして、成功した事例も見つかるかもしれません。
基本的にはどこも無料で使えますので、ひとまず登録して情報を集めるだけでも参考になるはずです。
転職を考えているのであれば、「仕事を辞める前に」まずは転職エージェントに登録することです。
- あなたのこれまでの経験からどんな転職先があるか(あなたの市場価値)
- 市場が求めているのはどんな人材か(今の求人市場)
これらのことを知ることで、ただ「辞めたい」と考えているより、より具体的な状況判断ができるのではないでしょうか?
自分には今の「職場以外の選択肢がある」というがわかるだけでも、精神的にとても安心できるはずです。
異業種への転職の相談におすすめの転職エージェントをまとめていますので、ぜひ参考にご覧ください。