事務職と聞くとどんなイメージが浮かんできますか?
事務職を経験したことがない多くの人は「事務は楽な仕事」「定時に帰れる」「言われたことだけやっていればいい」など、事務職の方の仕事を軽んずるかもしれませんが、事務職には事務職の悩みがあるものです。
事務職という仕事は認められづらい割には地味にきついことの多い仕事です。また、単調なデスクワークが向いていないという人もいるでしょう。
職場内でも軽んじられて扱われることも少なくないので、事務職としての仕事がつらいと感じている人は、思い切って転職を考えても良いかもしれません。
今回は、そんな人知れず悩みを抱えている事務職の方に向けた記事となります。
事務職を辞めたい理由
やりがいを感じられない
仕事に対してやりがいを感じられる時というのはどんな時でしょうか?
例えば、目標を達成したとか、顧客に感謝されたとか、その他の職種であれば具体的な場面を想像できるかも知れません。ところが、事務の仕事ではそういった機会がなかなか見つけられません。
営業の仕事が売上目標を達成するのに対し、事務の仕事は与えられた仕事を完璧にこなすことです。
営業の仕事は、目標を達成すれば褒められたり、インセンティブが与えられたりしますが、事務職は出来て当たり前、やって当たり前という意識が職場でも強く根付いていることが多く、事務職の方がミスなく仕事を終えたとしてもそれを誇ることは出来ません。
かと言って、業務効率化などの120%の仕事をしたとしてもなかなか目立たず、褒められることもそう多くはありません。人に認められない仕事をやり続けるのは、非常につらいものです。
給料が安い
他の職種と比較して給料が安いのも事務職のつらいところ。
周りの人はどんどん給料が上がっていく中、事務職の方の昇給ペースは本当にゆっくりしたものです。
ノルマは無いかもしれませんが、結局は部署全体でその数字を追っているようなものですから、事務職だからといって関係ないというようなマインドではいられません。
自分の動きは違えど求められる結果は一緒なのに、いざ達成した時の恩恵は少ないとなると、なかなかやる気も起きませんよね。
ルーティンワークが多く退屈
仕事量は多かったとしても、基本的にはルーティンワークの繰り返しになりがちです。
機械的に作業をしていくのは楽かもしれませんが、仕事への張り合いも感じられず、ふと「自分は何をしているんだろう」という錯覚に陥ってしまうこともあるかもしれません。
割り切ってやれる人はいいですが、せっかくなら自分が誇れる仕事をしたい、と思っている人には自分の想いとのズレが生じてくるでしょう。
事務職から異業種への転職のコツ
次に繋げる準備をする
事務職の仕事は普通にやっていたら単純作業と見られがちですが、そんな単純作業も所属している部署によっては異なります。
事務職と一括りにせずに、「事務職の中でもどんな仕事をしていたのか」ということをまずはカテゴライズしましょう。
そして、自分の業務範囲を少しずつ広げていきましょう。
事務+αができるようにしておくと、その分野における仕事には就きやすくなりますし、いざ就職が決まった場合も既に基本は抑えられている状況となるので、早期の戦力化が見込めます。
早く仕事を終わらせて自己研鑽
事務は他の仕事よりも比較的労働時間は少ない傾向にありますので、転職を決めたら余暇の時間を自己研鑽の時間として有効に使っていきましょう。
特に、転職する業界や職種が決まっているのであれば、その業界の勉強をしたり、次の仕事に必要となるであろう知識や技術を早い段階から身に付けていきましょう。
参考書なんかを使ってもいいですし、最近ではオンラインスクールなども多岐に亘って存在しますので、以前よりも遥かに勉強がしやすい環境です。
お金を使わなくとも、youtube等でアップされている動画で勉強することも可能です。
独学だったとしても何も知らないよりは遥かにマシですし、何よりも自分でそういった自己研鑽が出来るということは、面接での強いアピールポイントにもなるはずです。
管理系の仕事を狙う
職種で言えば人事や総務といった管理系の仕事は比較的事務職と近い存在です。
専門知識は必要な部分はありますが、アシスタント的な仕事から入ることができるのであれば働きながら知識を得ていくことも可能でしょう。
社内外に対してのコミュニケーション能力が必要となりますが、そこに自信がある人にとっては非常にやりがいのある仕事ですし、キャリアアップにも繋がります。
転職エージェントを使って早めに転職活動をスタートする
とは言え、これまでの経験という観点から言えば、事務職という仕事は基本的には特別なスキルも必要ではない分、転職自体は苦戦する傾向にあります。
転職活動は必ず在職中から、そして転職エージェントを使って進めていきましょう。
自分で探すのも良いですが、時間をかけて自分で進めていくよりも、キャリアコンサルタントに相談すること時間や労力を削減できます。
そして、余った時間で志望する業界の勉強をしていく方が効率的です。
また、自分では探しきれない未公開案件を紹介してくれたり、面接対策等もしてくれるところもありますので、是非とも有効に活用して、早めかつ幅広く転職活動をしていくのが、事務職からの転職のコツです。
事務職からの転職に転職エージェントを利用すべき理由
事務の仕事は辞めたいけれど、「自分がどんな仕事に合うのか」「どんな仕事なら条件に合うのかが分からない」という方は、多いのではないでしょうか。
転職エージェントでは求職者に対して、担当者のキャリアアドバイザーが下記のようなサポートをしてくれます。サポートはすべて無料です。
- 今までの経験からキャリアプランを一緒に考えてくれる
- 希望にあった求人情報を紹介してくれる
- 求人先の詳しい情報や求めている人材の情報を教えてもらえる
- 提出書類の添削や面接対策などのサポートをしてもらえる
- 年収などの条件交渉や入社日の調整などを企業側とおこなってくれる
異業種への転職は、仕事内容や業界、給料、職場環境など不安に感じることも多いのではないでしょうか。
不安に思うことがあれば、どんな些細なことでもキャリアコンサルタントに相談してみてください。
未経験職種への転職は難しいとは言われていますが、実際に成功させている人は多くいますので、そのノウハウを聞くだけでも非常に参考になるでしょう。
また、あなたと同じように事務職から異業種へ転職活動をして、成功した事例も見つかるかもしれません。
基本的にはどこも無料で使えますので、ひとまず登録して情報を集めるだけでも参考になるはずです。
転職を考えているのであれば、「仕事を辞める前に」まずは転職エージェントに登録することです。
- あなたのこれまでの経験からどんな転職先があるか(あなたの市場価値)
- 市場が求めているのはどんな人材か(今の求人市場)
これらのことを知ることで、ただ「辞めたい」と考えているより、より具体的な状況判断ができるのではないでしょうか?
自分には今の「職場以外の選択肢がある」というがわかるだけでも、精神的にとても安心できるはずです。
異業種への転職の相談におすすめの転職エージェントをまとめていますので、ぜひ参考にご覧ください。