過重労働や違法労働、パワハラなどで大量に雇用した社員を使いつぶしてしまうブラック企業。
ブラック企業の特徴
- 社員を使い捨てにする
- 大量採用と大量離職を繰り返す
- 低賃金で長時間労働を強いる
- 残業代が出ない
- パワハラやセクハラがまかりとおっている
こういった会社で働いていると、身も心も疲れ果ててしまいます。
もしあなたの職場がブラック企業の可能性があるなら、心身やキャリアをつぶされる前に環境を変える勇気が必要です。
ブラック企業で働いていたAさんの実例
Aさんは社会人3年目 IT会社で働く28歳
入社1年目から終電でも帰れない日が多々あり、残業の毎日。徹夜で仕事をしなければ終わらない日もあり、当然翌日も朝から仕事をしなければいけないような状況でした。
2年目からはさらにひどくなり、電車のある時間に帰れることの方が珍しく午前2時3時に帰る生活。土曜日も出勤。日曜日はさすがに会社に行かないようにはしていましたが、仕事は終わらないので自宅に持ち帰って仕事をする日々でした。
残業時間は調整させられ、残業代が支払われるのは月30時間が限度。実際の正確な残業時間は不明ですが、月150時間は越えていたはず。
周りの同僚や先輩もみんなそんな状態。なので、毎週誰かが辞めていくような職場環境。
徹夜する社員をえらい!と褒めたたえるような会社の雰囲気。入社3年目になったころには、「気が付けば突然涙が出てくる」「漠然といつも死ぬことを考えてしまう」ようになっていました。
そんなある日、終電で返ることができた日。駅の階段を上っている時に、ふと「このまま後ろに倒れれば頭を打って死ねるかも」という考えがよぎってしまいました。
そこまで追い込まれてしまった自分自身が情けないやら怖いやらで、この会社にいても未来はない辞めることを決断。それ以来必死の転職活動の結果、無事ブラック企業から逃げ出すことができました。
なぜブラック企業を辞めることができないのか?
①考える力を奪われる
ブラック企業では、社員に考えさせないように情報遮断を行う。また、人格否定をして自身や意欲を失わされているといったことが行われている場合があります。
長時間労働は、プライベートの時間がなくなってしまいます。そうすると、「このまま働き続けていていいのかな」といった人生やキャリアについてゆっくり考える暇もありません。
また、社外の人の話をする機会や転職活動をする時間も失うので、今いる環境の異常性にも気づけなくなってしまうのです。
そのような情報が遮断された中で、人格否定をされたり、暴言を吐かれたりすると自信がなくなり、自分で判断しないいいなりの人間になってしまうのです。
②視野が狭くなる
過労死自殺と聞くと「死ぬくらいなら会社を辞めればいいのに」と思う人は、多いでしょう。
しかし、その判断力すら失ってしまうのがブラック企業の恐ろしいところです。
元気なうちは、「さぼる」「辞める」「休職する」などの選択肢が見えています。
しかし、その道を繰り返しつぶしていくうちに、どんどん視野が狭くなり、逃げるという選択肢すら見えなくなってしまのです。
そうなる前に判断しないと、判断そのものができなくなるのです。
③辞めた後のことが不安
選択肢が見えていたも「辞める」ことが決断できない人がいます。そういった人たちの理由の一つが、「辞めた後の生活が不安」ということです。
子供のころ、「転校」や「進学」で新しい環境へ行くことに、すごく不安や心配が沸き起こっていたはずです。
- 新しい環境にはどんな人がいるのかな?
- 雰囲気になじめるかな?
- 友達ができなかったらどうしよう
- いじめられたらどうしよう
人間は未知の世界には、不安を感じるのは当たり前の感情なのです。
今の職場であれば、たとえブラック企業であっても、ほとんどのことは想定がつきます。
人間は変化を嫌う生き物です。変化を起こさないことの方がいいように思えてしまうのです。
もちろん退職後の新しい環境が今よりいいとは限りません。その不安が、「辞める」という決断を鈍らせてしまうのです。
その結果、過度のストレスでどんどん追いつめられ、「辞める」という選択肢すら見えなくなってしまい、「もうどうにもできないから、死ぬしかない」という考えが出てきてしまうこともあります。
「辞める」のが不安なのであれば、「まずは休んでみる」というのをおすすめします。
うつで私が休職した体験談
私も1度会社を休職した経験があります。
休職する前は、休んでいる間の仕事を同僚や先輩、後輩にお願いしないといけないので、周りに迷惑をかけることがすごく嫌でした。
周りに「休職する」ことを告げた後に「周りからなんて思われているんだろう」と思うと職場にいるのがとても苦痛でもありました。
それまでは、仕事一筋の生活スタイルだったので、「生きる張り合いがなくなるんじゃないだろうか。」とか、「休職後に職場復帰できるのだろうか 」とかいろんな不安や心配がたくさんわいてきました。
休職することを後悔した時期もありました。
しかし、いざ休みに入って職場と距離を置いてみると、嘘みたいなくらい気持ちが吹っ切れて仕事のことをほとんど考えなくなったのです。
今までは休みの日でも仕事のことが気になっていたのに、「仕事がなくてもどうにかなるさ」という、いい意味での諦めの気持ちが出てきたことには自分でも驚きました。
仕事から逃げられないと思っていたのは自分の思い込みだったことに気づきました。なんて視野が狭かったんだろうって。
休職している時に、転職サイトの人にも話を聞いてみましたが、これもとてもよかったことの一つです。
「あぁ、こんな職場なら働けるかも」「いろいろ仕事ってあるんだな」ということがわかり、転職することへの不安もかなり解消することができました。
復職がうまくいかなかったら、面接を受けてみようと思っていたのですが、なんとか復職して、仕事に復帰することができたので最終的には面接は受けませんでしたが、「他にも働けるところがある」というのは精神的にとても安心できるものです。
これを読んでくださっている人は、以前の私と同じように苦しく悩んでいるのではないでしょうか?
これを読んでいるということは、まだ大丈夫です。「休む」「辞める」という選択肢が見えている状態ですから。
選択肢が見えている今のうちに行動してみてはいかがでしょうか?
転職エージェントをおすすめする理由
今の仕事は辞めたいけれど、「自分がどんな仕事に合うのかわからない」「転職できる会社があるのか不安」という方は、多いのではないでしょうか。
転職エージェントでは求職者に対して、担当者のキャリアアドバイザーが下記のようなサポートをしてくれます。サポートはすべて無料です。
- 今の会社がブラック起業かどうか客観的に判断してくれる
- 今までの経験からキャリアプランを一緒に考えてくれる
- 希望にあった求人情報を紹介してくれる
- 求人先の労働環境や求めている人材の情報を教えてもらえる
- 提出書類の添削や面接対策などのサポートをしてもらえる
- 年収などの条件交渉や入社日の調整などを企業側とおこなってくれる
転職は人生の大きな分岐点。不安に感じることも多いのではないでしょうか?
不安に思うことがあれば、どんな些細なことでもキャリアコンサルタントに相談してみてください。
ブラック企業から抜け出し、転職を成功させている人は多くいますので、そのノウハウを聞くだけでも非常に参考になるでしょう。
転職エージェントは基本的にはどこも無料で使えますので、ひとまず登録して情報を集めるというだけでもいいでしょう。
仕事を辞めたいという思いが頭をよぎったら、「仕事を辞める前に」まずは転職エージェントに登録することです。
- あなたのこれまでの経験からどんな転職先があるか(あなたの市場価値)
- 市場が求めているのはどんな人材か(今の求人市場)
これらのことを知ることで、ただ「辞めたい」と考えているより、より具体的な状況判断ができるのではないでしょうか。
自分には今の「職場以外の選択肢がある」というがわかるだけでも、精神的にとても安心できるはずです。
転職の相談におすすめの転職エージェントをまとめていますので、ぜひ参考にご覧ください。