夜眠れない、不眠・・・仕事のストレスが原因の睡眠障害について

仕事をしていれば誰でも落ち込むことがあるはずです。また、仕事には必ずミスがつきものです。

仕事はそもそも「トライ&エラー」の連続で、それが自分の成長にもなるのです。

とは言っても、失敗すれば気持ちは落ち込みます。仕事で何をやってもうまくいかない時期は必ずあって、そういうときは誰もが「会社へ行きたくない」と思うものです。

2週間以上の気分の落ち込みがあると「うつ病」を疑う必要も出てくるかもしれません。うつ症状は、強い落ち込みで感情のコントロールが効かないこと以外に身体的症状をともないます。

うつ病の身体的症状は、「睡眠障害」です。

仕事のことを考えると夜眠れない、寝つきが悪い、夜中に目が覚める、うなされるなどなど不眠になります。

不眠症の4つのタイプ

不眠症は大きく4つのタイプにわけることができます。

入眠障害:ベッドにはいってもなかなか眠れない「寝つきが悪い」タイプです。寝付くまでに30分以上かかってしまうと該当します。

心配事や精神的ストレスがあったり、「眠らなければいけない」とこだわりを持っていると起こりやすくなります。年齢による差はありません。

塾民障害:睡眠時間は十分とったつもりでも、「ぐっすり寝た、熟睡した」という満足感が得られない状態です。「ウトウトしただけで一晩中ほとんど眠れていない」という感覚を覚えます。

中途覚醒:夜中に何度も目が覚めてしまい、そのあともう一度寝付くのが難しいタイプです。

早朝覚醒:朝起きようと思う時間よりかなり早くに目が覚めてしまい、まだ眠りたいのにそのまま眠れなくなってしまうタイプです。

高齢者でよくみられる症状ですが、うつ病の初期でもみられる症状で、その場合は若い世代でも多くみられます。

ストレスで眠れない、不眠などの睡眠障害

他人に対してひどく気をつかったり、完全主義の傾向がある人は、

「夜ベッドに入って横になっても仕事のことが頭に浮かんで、気になってメールをチェックしてしまう。翌日の資料を確認したりする。」ということが多いのではないでしょうか?

そうしているうちに頭が冴えてきて寝付けなくなってしまう。寝たとしても「よく夢を見る」などを経験しています。

健康な人でも「寝つけない」「夜中に突然目が覚める」「早朝に目が覚める」ということはありますが、うつ病からくる不眠の場合、症状が2週間程度続いていて、見るからにやつれてしまっています。

不眠の状態や睡眠が浅い状態が続くと、身体がリラックスできず、自律神経の過緊張がずっと続いている状態です。

そのため、頭痛、肩こり、首のこり、動機や息切れ、汗をよくかくなどの症状もあわせて感じるようになります。

こういった状態が続くのは、とてもつらいものです。

ストレスによる睡眠障害が起こりやすい人

不眠症などの睡眠障害になるには、その人自身の性格もかなり関係しています。

ストレスによる不眠を起こしやすい人は、次のような性格的傾向があります。

  • まじめで几帳面
  • 責任感が強い
  • 競争意識が強い人
  • 心配性な人
  • 時間に厳しく、時間に追われている人
  • 他人の気持ちを気にしてしまう人
  • クヨクヨと悩みやすい人
  • イライラしやすい神経質な人

こういった人は、ストレスがたまりやすく、夜になっても仕事が気になったり、不安や心配事を抱え込んでしまう傾向があるため脳の興奮状態が治まりません。

そのため、眠れなくなってしまうのです。不眠以外に、寝言や歯ぎしり、睡眠時遊行症などの睡眠障害も引き起こします。

夜眠れない、不眠、睡眠障害を改善する方法

快眠のための方法としていろいろな方法が紹介されています。

  • 規則正しい生活をする
  • 寝る前はパソコンやスマホなどを使用しない、ブルーライトを遮断する
  • 就寝前4時間はカフェインを取らない
  • ストレッチなど激しくない運動をする
  • ぬるめのお湯に入浴する
  • アロマや音楽などでリラックス
  • 朝起きたら、太陽の光を浴びる

一過性の不眠症であれば、これら実施することで不眠の症状が改善されることがあります。

しかし、ストレスが原因で発症しているうつ病と関連した不眠症の場合は、注意が必要です。ストレスを解消する方法を考える必要があります。

①ストレスの原因から離れる

うつ病など身体的症状として睡眠障害が発症している場合は、ストレスの原因から離れるのが一番の対処方法です。

そのストレスが常に近くにある限り、症状を完治させることは困難です。

仕事や職場の人間関係、労働環境などがストレス因となっている場合は、休職や転職も視野に入れてみるのもひとつです。

真面目で几帳面、他人に配慮する性格の人ほど、「自分が休むと他の人に迷惑をかけてしまう」「こんなことで逃げるなんて甘えなんじゃないか」と考え我慢してしまうのです。

しかし、「他人のために尽くす人」「自分を犠牲にしてしまう人」が不眠になりやすい性格的傾向でもあるのですから、このような時こそ、しっかり休むべきです。

最終的に会社は守ってくれません。不眠はあなたの身体が訴えているSOSです。

気付いてあげられるのはあたなしかいないのです。

②一人で抱え込まずに周囲の人に話す

「上司とうまくできない」「リーダーの仕事が自分にあっていないと感じる」「仕事でミスをしてしまった」

人それぞれ悩みやストレス、嫌なことを抱えています。

「誰かに言っても何も変わらないし」「他人にグチを言うことはできない」と考えていませんか?

一人で抱えてしまうというのもうつ病を発症しやすい人に多い傾向です。

「話す」ことは「放す」ことにも通じると言われるように、自分の悩みや状況を他人に話すことはとても重要です。

ストレスをため込まない効果や、自分を客観視するきっかけにもなるのです。他人の何気ないひとことが、問題解決につながることもあるはずです。

家族や友達には話しづらいという人もいるでしょう。そういったときは、心療内科やカウンセラーさんなど心の専門家に相談するのも一つです。

もし今、仕事や職場での悩みを抱えているなら、転職エージェントなどに相談してみてもいいのではないでしょうか?

あなたと同じように悩んでいる人はたくさんいます。そういった話を聞くだけでも「自分だけじゃないんだ」「同じように悩んでいる人がいるんだ」ということが分かるかもしれません。

それを知るだけでもきっと心が楽になるはずです。

今いる環境がすべてではありません。世界は広いんです。

まずは小さな一歩です。

今の状況を客観的に見てみませんか?

心が弱っているときは、マイナス思考になったり、悪い方向に考えてしまったりするため、自分一人で判断するのはおすすめしません。

そんな時、頼りになるのが転職エージェントです。

転職エージェントのキャリアアドバイザーなら、今のあなたの状況を聞いて職場からすぐに離れて転職するべきか、まずは休職して様子をみるべきかなど第三者の目で冷静に判断してもらえます。

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、あなたと同じように職場のストレスで苦しんでいる人達からたくさんの相談を受けています。

そのため、さまざまな解決策を提案してくれるはずです。

もちろん、相談は完全無料です。

自分の状況は冷静に判断できないことも多いものです。

今の環境が恵まれていれば今すぐ辞めず休職すればいいですし、もっといい環境があれば具体的に話を聞いてみるなどの次の一歩が見えてくるのではないでしょうか。

相談におすすめの転職エージェントをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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