百貨店の仕事について華やかなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか?
一昔前は、消費者のブランド品に対する購買意欲も高く、百貨店業界で働く人も充実した環境で働くことが出来ていたことでしょう。
しかし、数年前から続く業界不振により、現在はその頃の好調ぶりは見る影も無く、先行きの見えない不安な状況が続いています。
当然ですが、労働環境にも影響は出ており、「こんなにつらいとは思わなかった」と考えている人も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな百貨店を辞めたいと考えている人に向けた記事となります。
百貨店を辞めたい理由
販売ノルマがつらい
百貨店で働いている人の主な仕事は販売員としての仕事であり、販売員になると販売ノルマがそれぞれ課せられるのが一般的です。
望む望まないに関わらず、そのノルマ達成の為に執拗な営業トークをせざるを得ない状況も少なくありません。
正直なところ、客側もこれを望んでいる人は少ないでしょう。
しかしながら、営業トークをしなければ「営業努力が足りない」と言われ、本当に効果があるのか定かではないものの、会社からの指示でやらざる負えない状況です。
初対面でのコミュニケーションが苦手な人にとってはこれは拷問に近い部分もあるでしょう。
また、ノルマ達成があまりにも厳しい時には、欲しくもないのに自分が担当している売り場の商品を買わされたりなど、厳しいペナルティが課されることもあります。
労働時間が長い
百貨店の営業時間は朝10時頃から夜遅くまで営業しています。
また、営業が終わった後には事務作業も残っていますので、実際の労働時間は10時間超に及ぶことは珍しいことではありません。
ですが、残業代がしっかりと支払われているかと言えば必ずしもそうとは限らない状況です。
例えば、店頭終了後の事務の仕事に関しては残業代が支払われないなど、ある程度制限がかけられているところも少なくないようです。
給料が安い
上位層の給料はそれなりには高いようですが、ここまで上り詰められる人は僅かです。
初任給こそ低くはないものの、昇給も本部勤めなどにならない限りはあまり見込めません。
長く働いてもその待遇はあまり変わらず、一方で前述の販売ノルマは徐々に高まるのが普通です。
また、上記の通り残業代も働いた分だけしっかりと支払われているかどうかで言えばそういうわけでもないので、残業代に頼ることもできません。
百貨店からの転職におすすめの転職先は?
営業職
物やサービスを売るということに関しては同じですので、営業職への転職は比較的親和性の高いものと言えるでしょう。
また、百貨店の仕事を通じて得た高レベルの接客マナーやコミュニケーションスキルは、既に一線で活躍している営業マンにも勝るスキルです。
バイヤー
百貨店では様々な商品を取り扱っています。
特に、自分が担当する商品に関しては、その流行り廃りや相場などもよく分かっていることでしょう。
そうした知識があれば、バイヤーという仕事はうってつけではないでしょうか。
また、バイヤーとなれば直接顧客と相対することは少なくなりますので、コミュニケーションが苦手な人でも務まります。
服や雑貨などの商品は好きだけど、販売は苦手という人は、是非バイヤーとしての道を考えてみて下さい。
商品企画
販売としての経験が長くなってくると、顧客が何を望み何を望んでいないのかということがよく分かってきます。
売れる物かどうかを見定める感性は一朝一夕では身に付きませんので、そのスキルを活かして新商品の企画に携わってみてはどうでしょうか?
販売の仕事のように立ちっぱなしの仕事ではありませんので、体力的に不安な人でも安心です。
百貨店からの転職で気をつけること
自分のスキルの棚卸しをすること
百貨店での仕事を通じて学べることは多くあります。
何を学んできたのかということをまずはしっかりと自分で認識し、それをどのようにアピールするかを考えて下さい。
また、ただ自分本位でアピールするのと、相手が何を望んでいるのかを理解した上で、自分のスキルがどのように役立つのかを言うのでは、相手の捉え方が全く異なります。
応募企業のニーズがどこにあるのかを調べたり想像することで、相手に響くアピールの仕方を考えて下さい。
転職活動は在職中に働きながら
転職先が思うように決まらず、転職活動が長期化する可能性もありますので、転職活動は在職中から進めていくようにしましょう。
思い切って退職して退路を立ってから転職活動をスタートしたい!と思う人もいるかもしれませんが、なかなか決まらないという事態になった時には焦りも出てきます。
それで本意ではない仕事に就いたとしても本末転倒ですので、しっかりを腰を据えて満足できる転職ができるよう、不用意に辞めたりせず、在職中から転職活動を進めるようにしていきましょう。
転職を考えたら早く行動しましょう
未経験業種への転職は特に早めの行動をお勧めします。
中途採用は経験を考慮しての採用が基本であり、未経験の人を採用する場合には、その人のポテンシャルによる採用しかありません。
年齢はそのポテンシャルを測る重要な要素の一つです。
同じ能力であれば当然若い人が採用されますので、転職を決めたのであればとにかく素早く転職活動をはじめましょう。
まだ迷っている人は、百貨店業界の未来や自分のやりたいことなど、まずはよく考えて早めの決断をすることをおすすめします。
百貨店の仕事に憧れて入ったは良いものの、現実は違ったと今感じている人も多いかもしれません。どの仕事もそうですが、理想と現実の差はつきものです。
我慢して働き続けるか、新しい世界に飛び込むかはあなた次第です。悔いのない決断をして下さいね。
百貨店からの転職に転職エージェントを利用すべき理由
百貨店、デパート業界から転職したいけれど、「自分にどんな仕事ができるか?」「百貨店以外の仕事に転職できる?」と不安に思う方は、多いのではないでしょうか?
転職エージェントでは求職者に対して、担当者のキャリアアドバイザーが下記のようなサポートをしてくれます。サポートはすべて無料です。
- 今までの経験からキャリアプランを一緒に考えてくれる
- 希望にあった求人情報を紹介してくれる
- 求人先の詳しい情報や求めている人材の情報を教えてもらえる
- 提出書類の添削や面接対策などのサポートをしてもらえる
- 年収などの条件交渉や入社日の調整などを企業側とおこなってくれる
デパート業界から異業種への転職は、仕事内容や給料、職場環境など不安に感じることも多いのではないでしょうか?
不安に思うことがあれば、どんな些細なことでもキャリアコンサルタントに相談してみてください。
デパート業界から実際に転職を成功させている人は多くいますので、そのノウハウを聞くだけでも非常に参考になるでしょう。
転職エージェントに相談したからと言って必ず転職しなくても、ひとまず登録して情報を集めるだけでも大丈夫です。
転職を考えているのであれば、「仕事を辞める前に」まずは転職エージェントに登録することです。
- あなたのこれまでの経験からどんな転職先があるか(あなたの市場価値)
- 求人情報や企業の詳しい内部情報(企業が求めているもの)
- 書類選考や面接のポイント(内定をもらうコツ)
これらのことを知ることで、ただ「辞めたい」と考えているより、より具体的な状況判断ができるのではないでしょうか?
百貨店、デパート業界からの転職におすすめの転職エージェントをまとめていますので、ぜひ参考にご覧ください。