子供たちに勉強を教えることにやりがいを感じ、塾講師になる方も多いのではないでしょうか。
子供たちが「わかった!」と理解してくれた時の喜び、生徒との信頼関係を築ける充実感は何物にもかけがえのないものだと思います。
それにもかかわらず、塾講師は3年以内の離職率が50%近くにも及ぶ離職率の高い職場なのです。
塾講師をされている方々には、とても大きな苦労があると思います。
塾講師から異業種へ転職するのにおすすめの業種を紹介します!
塾講師を辞めたい理由…ここがブラック!
労働時間が長すぎる
塾の授業は夕方から始まることが多く、授業の終了時間は22時や23時、遅いときは0時を越えるなど夜遅い時間になります。
授業開始時間が遅いからと言って、午後から出勤というわけにはいきません。
午前中には授業の準備や打合せ・会議、資料作りなどの事務作業などがあり、仕事に行かなければいけません。
学習塾は学校のない時に生徒が来るので、もちろん土日も授業や模試があります。
夏休み、冬休みもありません。
そういった過酷な労働条件がつらく精神を病んでしまう人も少なくありません。
給料が安い
多くの塾では残業手当という概念がありません。
授業準備でいくら遅くまで働いても残業代が支給されなかったり、あらかじめ給料に含まれているなんてことも…。
生徒の勧誘に成功したり、会社から高く評価されることで、ボーナスがアップしたりすることもありますが、能力給制度が合わない人はつらくなってしまいます。
保護者からのクレーム対応が大変
生徒の成績が上がらなければ保護者からクレームを言われることが多々あります。
「子供の成績が上がらないので、授業料を返してください!」なんてことも…。
学習塾は学校違い、気に入らなければ辞めて他の塾に移動することもできるため、保護者に気を使い精神をすり減らす人も少なくありません。
ノルマが厳しい
学習塾は生徒を新規に獲得しなければいけないため、講師の仕事の一つとして生徒の勧誘があります。
生徒獲得のノルマが厳しく、勧誘することが精神的に負担になる人にはとてもツライ業務の一つです。
また、ノルマのために強引な勧誘をすると、生徒や親とトラブルになることも少なくありません。
「子供に教えたい」という気持ちで就職した人にとっては、とても苦しく精神的なストレスが大きくなります。
将来性がない
少子高齢化でこどもの数が減少しており、学習塾の経営が立ちいかなくなるところも出てきています。
また、昔のように生徒20人に対し講師が一人といった形式ではなく、サテライト形式の授業が導入されています。
そのため、一人の人気講師にたくさんの生徒が集中し、講師の数はそれほど必要ないという現状があります。
また、塾講師は定年が恐ろしく早く、40代以上で続けられる講師は一握り。
深夜までの体力仕事ということや若い人とのコミュニケーションという点で、長く続けるのは難しい職業です。
塾講師から異業種へ転職するのに使えるスキル
塾講師を辞めたいと感じているのであれば、少しでも早く転職活動をすることをおすすめします。
有名講師になれるような人以外に対しては、転職活動が遅くなればなるほど不利になるだけです。
早ければ早いほどチャンスに恵まれるので、躊躇することは禁物です。
人前で話すスキル
塾講師をしている人は普段から人前で話すことには慣れているはずです。
個別指導であれば、担当する生徒を飽きさせないように、上手く雑談を交えながら授業を進める必要があります。
また、集団指導であれば、相手が年下といえども、話の展開やプレゼンテーションスキルを磨くのに良い機会になります。
プレゼンテーション能力のスキルアップには場数をこなすことが最も効果的な練習方法になります。
塾講師をやっていると、人前で堂々と話す能力を知らないうちに身についていきます。
コミュニケーション能力
塾講師をやっていると、日頃から生徒とのコミュニケーションが必要になります。
その他にも保護者への対応もうまくやらなければいけない業務の一つです。
培ったコミュニケーション能力を使って、営業職や人材紹介会社のコンサルタントなどへの転職も可能です。
未経験でも採用している企業も多いので、転職先としての選択肢の一つになるのではないでしょうか。
教育関連の知識
同じ教育関連の仕事でも教える立場ではなく、教育資材の企画・商品開発職などもあります。
現場の経験を活かし、生徒や保護者が求める商品・サービスの開発を行います。
その他教育出版会社での編集業務などの仕事もあります。
生徒と直接かかわらなくても、教育という分野の仕事をしたい人におすすめです。
塾講師からの転職に転職エージェントを利用すべき理由
転職エージェントでは求職者に対して、担当者のキャリアアドバイザーが下記のようなサポートをしてくれます。サポートはすべて無料です。
- 今までの経験からキャリアプランを一緒に考えてくれる
- 希望にあった求人情報を紹介してくれる
- 求人先の詳しい情報や求めている人材の情報を教えてもらえる
- 提出書類の添削や面接対策などのサポートをしてもらえる
- 年収などの条件交渉や入社日の調整などを企業側とおこなってくれる
塾講師から民間企業への転職は、仕事内容や業界、職場環境など転職に不安に感じることも多いのではないでしょうか?
不安に思うことがあれば、どんな些細なことでもキャリアコンサルタントに相談してみてください。
塾講師から一般企業への転職を実際に成功させている人は多くいますので、そのノウハウを聞くだけでも非常に参考になるでしょう。
基本的にはどこも無料で使えます。登録しても転職しなくても大丈夫です。
「塾講師を辞めたい」という考えが浮かんだら、仕事を辞める前にまずは転職エージェントに登録することです。
- あなたのこれまでの経験からどんな転職先があるか(あなたの市場価値)
- 求人情報や企業の詳しい内部情報(企業が求めているもの)
- 書類選考や面接のポイント(内定をもらうコツ)
これらのことを知ることで、ただ「辞めたい」と考えているより、より具体的な状況判断ができるのではないでしょうか?
塾講師から異業種への転職の相談におすすめの転職エージェントをまとめていますので、ぜひ参考にご覧ください。