公務員と言えば安定してて給与も悪くないので、「公務員を辞める」というと「もったいない」「なんで辞めるの?」と考える人も多いと思います。
ですが、知らないだけで公務員には公務員のつらいことがあるのも事実です。
実は意外と「公務員を辞めて転職したい」と考えている人も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな公務員からの転職について紹介していきます。
公務員を辞めたい理由
行動が見られている
公務員の給料はご存知の通り税金によって支払われています。
そのため、素行やお金の使い方など、ちょっとしたことでも公務員の人は咎められがちです。
例えば、公営ギャンブルなんかは決して褒められたことでは無いかもしれませんが、一般的には趣味の一つとして自由に認められているものです。
しかしながら、公務員の人がそういったことをしていると、「公務員のクセに」だとか「人の税金を何だと思っている」とか、心無い事を言う人も中にはいます。
おっしゃる通り、国民の支払い税金を源泉とした国家予算により公務員の給与は支払われているのは事実です。
ですが、民間企業と働いている人たちと同じように労働の対価として支払われている給料であり、消費の仕方は個人の自由であるにもかかわらず、そういったことを言われるのは納得するのは難しいですね。
異動が多く仕事内容が頻繁に変わる
公務員としての仕事は、人事によって全く経験の無い仕事に変わることもあります。
市役所に行くと色々な課があるのがよく分かりますが、福祉部門から都市整備部門など、一般企業であればまずあり得ないほど、業務範囲の振れ幅が大きく、公務員はこの全てに配属される可能性があります。
「様々な仕事に挑戦できる」とプラスに考えられる人ならば良いかもしれませんが、それまで培ってきた専門知識を一旦白紙にされるほどの業務の変化はつらいものです。
年収がよくない
公務員の給与は安定していると言われます。国家公務員と地方公務員でそれなりの違いはあれど、全体の平均年収よりは若干高いぐらいではないでしょうか?
また、国が関わっている分会社が潰れるということもありません。国営サービスの提供である以上、売上低下による減俸ということも無いでしょう。
一方で、天井もそこまで高くないというのが現状です。
給与テーブルもしっかりしている分、入社時点だったとしても生涯年収はほぼ見えてしまうのではないでしょうか?
もちろん、頑張りに応じて出世スピードなども変わってくるとは思いますが、一般企業のそれと比べればそこまで変化のあるものではないでしょう。
先が見えてしまうということは、モチベーションにも大きく関わってきます。
公務員からの転職におすすめの転職先は?
自治体向けの営業
公務員の転職先としておすすめされるのが役所や自治体向けの営業職です。
こういった場所には特有のルールがあり、かつ誰しもが経験していることではないので、内部をよく知っている人がいるということは、会社にとっても強みになるでしょう。
コンサルティング業界
コンサルタントにとって重要な資質として、広く物事を知っているという見識の深さが挙げられます。
公務員という仕事は、前述した通り様々な仕事を経験し、かつ社会情勢について心得ていることが前提となります。
それらを統合して、的確な経営アドバイス等を行うことがコンサルタントとしても有用な経験となりますので、コンサルタントという仕事は適任と言えるでしょう。
金融業界
公職は基本的に縦割りとなっているため、そうした組織体と近い業界については比較的働きやすいでしょう。
その点から考えると、金融業界は比較的転職しやすい業界と言えます。
基本的には金融業界も縦割り感の非常に強い職場です。
また、一般的に硬い印象の金融業界は、採用したい人材の人柄もやはり真面目で仕事に責任感のある人を採用する傾向にあります。
元公務員という肩書きはこういった印象操作にも良い方に働くでしょう。
公務員からの転職で気をつけること
本当に辞めるべきかよく考える
「さぁ転職しよう!」と考える前に、まずは「公務員を本当に辞めるべきかどうか」よく考えるべきでしょう。
公務員という仕事は、他の仕事と比較してもなりたいと思って簡単になれる仕事ではありません。
公務員試験もそう簡単に合格できるものではないでしょう。
労働環境も一部を除けば決して劣悪ということも無いはずですし、一般企業の方がよっぽど厳しい状況の会社が多いはずです。
まずは思い切って飛び出す前に、まずは将来のことも含めてよく考えて下さい。
自分の経験を棚卸する
公務員という仕事は、基本的にはあまり専門性を高めてくれる仕事ではありません。
一つの部署で何年も働いていた人であれば別ですが、異動も多い仕事ですので、なかなか一つの事柄に長く携わるという状況は起こりづらいでしょう。
中途採用は即戦力を求められることが多いです。
専門性の低い人を雇うメリットはあまりないということは念頭に置いた上で、自分が誇れる能力が何なのかということ考えておく必要があります。
その時のポイントとして、転職先の仕事と自分の経験がどうマッチするのかということを結びつけて説明できるようにしておくことが重要です。
広い分野で仕事をしている分、繋げて説明できる部分は多くあるはずですので、自分のアピールポイントをしっかりと考えて転職に臨みましょう。
自ら動くということを意識する
公務員の仕事と一般企業の最も大きな仕事の進め方の違いが、自ら仕事を取りにいかなければならないということです。
公務員として働く上では、仕事は上から振られるものだったかもしれませんが、一般企業へ転職すれば、そのような待ちの姿勢は咎められるものです。
自ら問題提起を行い、その解決策を講じ行動に移していくことが仕事の進め方となりますので、そうした変化に覚悟を持つということも、転職する上で重要な準備の一つです。
公務員から異職種への転職のコツ
公務員は辞めたいけれど、「転職先はあるだろうか」「公務員から民間への転職はできるのか」 といった不安がある方は、多いのではないでしょうか?
公務員の世界は、一般企業では考えられないような体制が当たり前になっていることも少なくありません。
そのため、転職し一般企業に入り「一般企業がこんなに恵まれているとは思わなかった」「もっと早く転職すればよかった」という人が多いのも公務員からの転職の特徴です。
まずは、ぜひ一度キャリアアドバイザーから一般企業の実情を聞いてみることをおすすめします。
公務員から一般企業へ転職する際、「未経験の転職」になるため、次のことを心がけてください。
①少しでも早く転職活動を開始する
②転職先の情報収集をしっかり行う
①少しでも早く転職活動を開始する
企業側からすると未経験の人材は、一から育てる必要があるため、同じ条件であれば若い人を採用したいと考えます。
そのため、業界によっては「未経験者は20代しか採用しない」という会社も少なくありません。
公務員から民間企業への転職の場合は少しでも早いことが有利になることは間違いありません。
転職活動をしたからとって必ず転職しなければいけないわけではありませんので、まずは活動を始めることをおすすめします!
②転職先の情報収集をしっかり行う
転職活動を成功させるために重要なことは、企業側がどういった人を求めているかをしっかり把握することです。
どんなに自己PRをしても企業側のニーズと合わなければ、採用というゴールには至りません。
公務員と一般業界では業界のルールも考え方も全く違いますし、企業ごとに求める人材はことなります。
そのため、まずは転職先の企業の情報収集が必要になりますが、自分ひとりの力では限界がありますので、転職エージェントを活用して正確な情報を効率よく収集しましょう!
公務員からの転職に転職エージェントを利用すべき理由
転職エージェントでは求職者に対して、担当者のキャリアアドバイザーが下記のようなサポートをしてくれます。サポートはすべて無料です。
- 今までの経験からキャリアプランを一緒に考えてくれる
- 希望にあった求人情報を紹介してくれる
- 求人先の詳しい情報や求めている人材の情報を教えてもらえる
- 提出書類の添削や面接対策などのサポートをしてもらえる
- 年収などの条件交渉や入社日の調整などを企業側とおこなってくれる
公務員から民間企業への転職は、仕事内容や業界、給料、職場環境など不安に感じることも多いのではないでしょうか?
不安に思うことがあれば、どんな些細なことでもキャリアコンサルタントに相談してみてください。
公務員から一般企業への未経験職種への転職を実際に成功させている人は多くいますので、そのノウハウを聞くだけでも非常に参考になるでしょう。
基本的にはどこも無料で使えますので、ひとまず登録して情報を集めるだけでも非常に参考になるはずです。
「公務員を辞めたい」という考えが浮かんだら、「仕事を辞める前に」まずは転職エージェントに登録することです。
- あなたのこれまでの経験からどんな転職先があるか(あなたの市場価値)
- 求人情報や企業の詳しい内部情報(企業が求めているもの)
- 書類選考や面接のポイント(内定をもらうコツ)
これらのことを知ることで、ただ「辞めたい」と考えているより、より具体的な状況判断ができるのではないでしょうか?
自分には今の「職場以外の選択肢がある」というがわかるだけでも、精神的にとても安心できるはずです。
公務員から異業種への転職の相談におすすめの転職エージェントをまとめていますので、ぜひ参考にご覧ください。