看護師の仕事は人の命と向き合う非常にやりがいのある仕事であり、実際に現場で働いている人たちも責任とプライドを持って働いています。
一方で、覚えなければならないことも多く、労働環境もかなり過酷な精神的にも肉体的にも大変な仕事です。
看護師は免許が必要な職業であり、一生懸命勉強して手にした仕事ではありますが、最近では一般企業に勤めたいと転職をする人も多いようです。
今回は、看護師からの転職について考えていきたいと思います。
看護師を辞めたい理由
夜勤が大変
人の命に関わる仕事であり、昼夜問わず必要であれば対応しなければならない看護師の仕事は、主に日勤と夜勤の2交代制、あるいは日勤・準夜勤・深夜勤の3交代制に主に分かれます。
負担が偏らないように週内でもシフト交替をしていますが、それもあってか、生活リズムが不規則になりがちな勤務形態となります。
また、場合によっては2シフト連続で勤務することもあり、途中仮眠時間は設けるとしても、ほぼ体の休まることのない中、2交代制であれば24時間働きっぱなしの過酷な状況です。
疲れからミスすることも当然許されず、かつ夜勤の時間は昼間よりも人数が少ない分、何か問題があれば自らがその場を責任もって対処しなければならないという緊張感もあります。
ただでさえ勤務時間も長いのに、更にプレッシャーもかかる看護師の夜勤は、普通の夜勤業の仕事よりも厳しい仕事だと言えます。
プレッシャーが常にある
看護師の仕事は、その一つ一つが人の生死に関わります。そのため、常にプレッシャーを感じ続ける仕事です。
医療ミスのニュースなどを見かけることも稀にありますが、仕事の失敗がニュースで報道される仕事は、あまり見かけるものではありません。
誰も仕事で失敗したいと思う人はいないでしょう、それでも時にミスは起こるものです。
100%ミスを起こさないということはほぼ不可能ですが、それさえも取り沙汰されてしまう看護師の仕事の緊張感は計り知れないものがあるでしょう。
仕事量が多く忙しい
外からはあまり見えませんが、当然患者と接している以外の時間も仕事が絶えません。
患者とのコミュニケーションも仕事の一つですし、呼び出しがかかればすぐに対応しなければなりません。上記の夜勤のことも含め、かなり体力勝負な仕事です。
看護師からの転職におすすめの転職先は?
介護士
メリットとしては看護師としての仕事がそのまま活きるという点でしょう。
介護士も仕事の責任はありますが、命への影響といった意味では少しは軽減されます。
また、介護士は慢性的な人手不足に見舞われており、比較的転職しやすいということもお勧めできるポイントの一つです。
企業内産業看護師
大企業のオフィスや工場などには、従業員の健康管理を目的とした医務室や健康管理室が設置されており、そこで勤務する看護師です。
看護師といっても、直接的に医療処置をするというよりは、従業員の健康管理や、健康診断の手配、メンタルケアなどがメインとなります。
また、パソコンを使用したデスクワークが多いので、病院看護師に比べ体力的な負担も大きく軽減されます。
看護師として学んできたことはそのまま活かせますし、命に係わるような処置はないため神経を張り詰めることが少なく精神的な負担も減らすことができます。
また、一般企業内で働くため、基本的に夜勤がなく平日のみの昼間の勤務で土日は休みになるので規則的な生活が送れるのが魅力です。
美容クリニック
美容関連の仕事も、看護師としての医療知識を活かしやすい仕事です。命にまで関わる仕事ではない分、精神的なプレッシャーはかなり緩和されるでしょう。
また、給与も比較的高いのが特徴です。
看護師として勤めており、かつ美容にも興味がある人は、是非とも検討してほしい職業と言えます。
看護師からの転職で気をつけること
ブランクができると戻りづらい
看護師の仕事は現場感覚が非常に重要と言われています。一般企業への就職自体は、看護師としての仕事の責任感や、体力があればさほど難しくはないかもしれません。
しかし、それは同時に現場から離れるということを意味します。
いつか看護師として戻ってきたいと考えている人は、医療の進歩などブランクについていけずうまく働けないということも考えられます。
看護師からの転職を考えている人は、他の仕事に転職してこの環境から抜け出したいという想いも本当だとは思いますが、看護師になるために、これまで苦労して勉強したり、技術を磨いたりしてきたのも事実です。
いつか現場に戻ってこようと考えている人は、よく考えてから決断することをお勧めします。
新しく覚えることが多い
一般企業と病院・クリニックの間にある最も大きな違いは、患者ではなく顧客を扱うということです。
この違いは、実際に経験してみると言葉以上に戸惑うものかと思います。
また、PCを扱うスキルなども、人によっては経験しているかもしれませんが、全く未経験という人であれば、かなり苦労するポイントです。
もし、事務職などこれまでと全く畑の違う仕事をやろうと考えている人であれば、事前にパソコン教室に通うなど、一般的なオフィススキルに関しては勉強しておいた方が良いでしょう。
看護師業界は長年にわたり慢性的な人手不足が続いており、今も現場で働いている人たちには、そのしわ寄せから大きな負担がかかっています。
看護師の就労環境改善のための様々な施策はなされていますが、手放しで働きやすい環境と言えるようにはまだまだ時間がかかります。
転職を考えている人は、注意点も含めよく考えて、納得のいく決断をしてくださいね。
看護師からの転職に転職エージェントを利用すべき理由
看護師を辞めて転職したいけれど、「自分にどんな仕事があるのか?」「看護師以外の仕事って何があるの?」と不安に思う方は、多いのではないでしょうか?
転職エージェントでは求職者に対して、担当者のキャリアアドバイザーが下記のようなサポートをしてくれます。サポートはすべて無料です。
- 今までの経験からキャリアプランを一緒に考えてくれる
- 希望にあった求人情報を紹介してくれる
- 求人先の詳しい情報や求めている人材の情報を教えてもらえる
- 提出書類の添削や面接対策などのサポートをしてもらえる
- 年収などの条件交渉や入社日の調整などを企業側とおこなってくれる
看護師から異業種への転職は、仕事内容も全く変わります。また、給料、職場環境など不安に感じることも多いのではないでしょうか?
不安に思うことがあれば、どんな些細なことでもキャリアコンサルタントに相談してみてください。
看護師から異業種へ転職を成功させている人は多くいますので、そのノウハウを聞くだけでも非常に参考になるでしょう。
転職エージェントに相談したからと言って必ず転職しなくても、ひとまず登録して情報を集めるだけでも大丈夫です。
転職を考えているのであれば、「仕事を辞める前に」まずは転職エージェントに登録することです。
- あなたのこれまでの経験からどんな転職先があるか(あなたの市場価値)
- 企業が求めているのはどんな人材か(今の転職市場)
これらのことを知ることで、ただ「辞めたい」と考えているより、より具体的な状況判断ができるのではないでしょうか?
看護師からの転職におすすめの転職エージェントをまとめていますので、ぜひ参考にご覧ください。