仕事がつらい、辞めたいと思っているのに、「なかなか辞められない」「仕事を頑張りすぎてしまう」人がいます。
- まじめで一生懸命な人
- 自分を犠牲にして頑張ってしまう人
- 限界に気がついても「辞められない理由を優先してしまう人」
- 「他人に迷惑をかけてはいけない」と考えてしまう人
- 狭い世界で物事を考えてしまう人
そういった人に多いのではないでしょうか?
確かに他人に迷惑をかけない生き方、自分を犠牲にする生き方は、ある意味では素晴らしい考え方かもしれませんが、それを続けているといつか限界になってしまいます。
もし、自分も仕事を頑張りすぎてしまう傾向があるかもしれないと思うなら、ぜひ読んでいただければと思います。
なぜ仕事を頑張りすぎてしまうのか?
- 毎日、深夜まで残業しているのに仕事が終わらない。
- サービス残業は当たり前。
- 休日出勤は当たり前、有給休暇を取るなんてまず無理。
- 休みの日は疲れ過ぎて、何もする気にならない。
- めまいや耳鳴りなどの体調不良を感じている
そんな状態を感じながら、仕事を辞めることができない。仕事を頑張り続けてしまうのはどうしてでしょうか?
多くの人は頭の中で「仕事をやめる理由」「仕事をやめれない理由」を天秤にかけて考えています。
やめたい理由
- 自分の時間がもっと欲しい
- 会社でやりたい仕事ができない
- 仕事が忙しくてもう辛い
- 残業や休日出勤ばかりで自分の時間がない
やめられない理由
- 転職がうまくいくか不安たいしたスキルがない
- 他の会社に比べたらまだマシ
- 家族に心配や迷惑をかけたくない
- 人間関係は悪くないし
- まだ働き始めて短い
多くの人は自分を犠牲にして、本当の限界まで気がつくことなく仕事を頑張ってしまいます。
そして、限界を感じつつあってもまだ、「辞められない理由」を優先して仕事を辞めることができません。
でも、判断力を失う前に、体調を崩して取返しがつかないことになる前に、ぜひとも今の状況から抜け出すことに頭を切り替えてもらえればと思います。
いつまで頑張ればいいのか?
仕事を頑張っている人の良くある理由として「他のみんなも頑張っているから」ということがあります。
「○○さん、1週間家に帰っていないんだって」
「残業100時間からが本番だ!」
「△△さんなんて今月休んでないらしいよ」
先輩や同僚が自分以上に残業をしている、休みなく働いているのを目の当たりにすると、まじめな人は「自分ももっとやらないと」「自分だけ休むのは申し訳ない」と思ってしまいます。
その考え方は危険です。
世の中には200時間、300時間の残業ができる人もいます。
できる人は、「努力すれば誰でもできる」「できないのは気合が足りないから」「長時間働くのは当たり前」と言うかもしれません。
そんなことはありません。
人には個体差が必ずあります。すべての人が、すべて同じようにできるはずはないのです。
休みなく働くことに秀でている人もいれば、ストレス耐性が強い人もいます。他の誰かがそうだったからといって、あなたも同じだとは限りません。
実際、私の会社にも常に残業をしていて、先に帰る姿を見たことがない人がいました。有給も取りません。
かといって、私はそれを同じようにできるとは到底思えませんでした。私のできる範囲内でやることを考えました。
努力することは素晴らしいことですが、無茶な努力は自分自身を壊してします。
人それぞれ、得意不得意、できるできないことがあるのです。
残業もストレスも人を基準にするのはやめましょう。まずは、自分の心と体の調子が第一です。
辞めるタイミングの見極め方
残業の場合、厚生労働省が定めた過労死ラインが「どこまで頑張るか」の一つの目安になります。
「過労死ライン」は1カ月の残業時間が80時間ですので、それを一つの基準としてみるのがいいでしょう。
しかし、80時間以下の残業時間でも心や体を壊す人もいるでしょう。働いている時間だけで「頑張りすぎ」「頑張りが足りない」を判断することはできません。
頑張り続けてうまくいく人と壊れてしまう人の違いとして次の点を意識してみてください。
①自分で決めたことか
②頑張ったことの成果が感じられるか
人は自分で決めたこと、自分がやりたいと思ったことであれば、多少忙しく大変な状況であってもやりがいを持って働くことができます。
また、自分が頑張ったことの成果、結果がわかりやすく感じられるかも非常に重要です。「人に喜んでもらえる」「多くの人が応援してくれる」「きちんと評価してもらえる」などです。
たとえば、カフェの店員さんや美容師さんなどのような忙しい仕事をしながらも、楽しくイキイキと働いている人がたくさんいます。
多くの場合、「自分がやりたかった仕事」で「お客さんが喜んでくれ、成果をダイレクトに感じられる」という2つの要素がそろっています。
この2つが当てはまらない状況で頑張り続けていると、精神的に大きなストレスを感じ続けることになります。今の仕事はこの2つが当てはまりますか?
当てはまらないのであれば、少しずつ変えていくことをおすすめします。
そうは言っても、「すぐに転職なんてできないよ!」という人ばかりだと思います。
その場合は、今の仕事の中で行動を変えていきましょう。
例えば、「コピーを取り資料を準備する仕事」であれば、「少しでも早く資料を準備する」、「内容ごとにクリアファイルを分けて準備する」など自分なりの工夫や変化を取り入れてみてください。
こうすることで、「自分で決めた仕事」にすることができます。
あなたが少しずつ変化すれば、周りからの反応も変わってくるかもしれません。「仕事の成果」が変われば、より前向きに仕事を楽しみながら取り組めるのではないでしょうか?
頑張っていないと自分を責めるのはやめよう
頑張っていても思うように成果が出ないこともあります。
「成果がでないと自分の努力が足りないからだ。」と考える人がいます。まじめな人ほどそう考えます。
残念なことに、本当に努力が足りない人ほどそうは感じません。
頑張ってできることもあれば、やみくもに頑張っても結果がでないこともあります。
向き不向きもあれば、組織に問題があって一人では解決できないこともあるのです。
「できない」=「がんばっていない」ではありません。
一人で考え込まずに誰かに相談してみるようにしてみましょう。
今の組織に問題がある場合、社内の人に相談してもうやむやにされたり、立場が悪くなる可能性もあります。
精神論だけで押し通すブラック企業が存在するのも現実です。
そんな時は、専門家に相談してみてください。
第三者の客観的な目線で、今のあなたの状況を判断してもらうことができます。
頑張るやり方は一つだけではありません。いろんな道があるのです。
「頑張る」ことが目的になってしまって、疲れ果ててしまっては意味がありません。自分をすり減らさない方法はきっとあります。
自分にあった頑張り方を見つけてみませんか?
今できることをやってみる
今いる環境がどのような環境なのか、専門家に判断してもらうのも一つです。
会社の中にずっといると、長時間労働や休みがないような過酷な労働環境でもその環境が当たり前になってしまい、どこがおかしいのか判断できなくなってしまうのです。
第三者に客観的な視点の相談者としておすすめなのが、転職エージェントのキャリアコンサルタントです。
転職エージェントのキャリアコンサルタントは、さまざまな人から仕事に関する悩みの相談を受けており、多くの企業の労働環境を見聞きしています。
今のあなたの会社の環境が「恵まれた職場」なのか「今すぐ離れるべき職場」なのかを判断してもらうことができます。
また、それ以外にも求人市場にまつわる様々な情報を教えてもらえます。
- あなたのこれまでの経験からどんな転職先があるか(あなたの市場価値)
- 市場が求めているのはどんな人材か(今の求人市場)
これらのことを知ることで、ただ「辞めたい」と悩んでいるより、より具体的な状況判断ができるのではないでしょうか。
自分には今の「職場以外の選択肢がある」というがわかるだけでも、精神的にとても安心できるはずです。
転職相談におすすめの転職エージェントをまとめていますので、ぜひ参考にご覧ください。