「有給を取りたいが仕事の目処がつかない」
「職場が有給を取れるような文化では無い」
有給休暇は会社の制度として規定日数を支給されるが基本ですが、現状として有給休暇を消化出来ていない方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
一般的には有給休暇は上限日数を超えてしまうと、超えてしまった分については消滅してしまいます。買取制度がある会社もありますが、そうした会社は稀です。
自分の権利として支給された有給休暇をただ捨ててしまうのは勿体無いですよね?
有給休暇が取れない理由は様々あると思います。
- 仕事が忙しすぎて休めない
- 職場全体が有給を取れる雰囲気ではない
- 人が足りないので休めない
有給休暇が取れない職場で働いている方々の悩みが少しでも解決されればと思います。
有給休暇が取れないのは当たり前?
そう考えている人は、そもそもその会社の風土に問題があるかもしれません。
厚生労働省でも有給休暇の取得推進をしている通り、有給休暇は労働者がより人間らしく労働が出来るよう定められた制度です。
人は休み無しで働くことは出来ません。それを遮るように従業員に使わせないということは、従業員に長く働いてもらおうという意識が欠如しているとも言えます。
人は会社の財産であり、それを軽んずる会社でこれからも働いていきたいと思いますか?
有給休暇が取れないことのデメリット
(1) 結果的に仕事の効率が落ちる
これは労働時間の長い会社にも言えますが、休みもなく仕事をしていることで疲れも当然溜まっていきます。
オンオフのバランスが取れないことで、いつも仕事をしているような感覚となるのは体にも良い影響を与えません。
また、皆さんも締め切りが後の仕事はなんとなく後回しにしがちになってしまいませんか?
ずっと仕事をし続けていれば、時間は他の人以上に仕事に費やせるため、もちろん仕事ははこどるとは思います。しかしながら、それが果たして効率的に仕事が出来ているかと言えばそれは違います。
時間が無いからこそ、それを補うべく集中して仕事に取り組むことで高いパフォーマンスが発揮できるということは多々あります。
オンオフを付けない状態では、こうしたメリハリもつけづらくなってしまい、結果的に仕事の効率が悪くなるという悪循環に陥ってしまいます。
(2) 有給を取ることで得られる機会の損失
付与される有給の日数は法定で定められています。もし仮にこれをあなたが一度も使わなかった場合、喪失する時間はどれほどのものでしょうか?
労働基準法で定められている有給付与日数は、フルタイムで働いている場合には基本的には半年から付与され、毎年1年間毎に加算されて増えていきます。
6年半以降は年間20日の付与は変わりませんが、6年半勤め上げるまでに付与される日数は合計で101日、実に3ヶ月以上に相当する日数が付与されることとなります。
これを一切使わないという人はさすがに少ないかもしれませんが、権利であるこの有給を使わないことであなたが損失する時間は実に2,400時間超、およそ100日分の時間です。睡眠時間等を考慮したとしても相当な時間となります。
仮にあなたの会社が副業可で、これらの時間を副業に充てていたとしたら?年収に換算しても大きな差が生まれますね。是非ともご自身の損失している時間を考えてみて下さい。
(3) 給料が下がる?
前項にもつながる部分ですが、有給を取らないことで自分に対して使える時間は必然的に休暇を取っている人よりも少なくなります。
休みの日にダラダラと過ごすだけであればそこに差は生まれないかもしれません。
しかし、それを本を読む、資格取得の為の勉強をするなど自分磨きの時間として使った場合には、非常に有意義な時間となるでしょう。
給料が下がるというのは、単に今の給料だけで判断せず、将来得られる可能性を含んだものです。
会社の中でも重要なポジションに立つ人は仕事以外でも様々な知識・スキルを持った方が多いと思いませんか?
そうした人たちはすべからく努力をしていますし、自分を磨く時間を取ることを忘れません。仕事に没頭しているあなたは、そうした雇用する側から見れば良い人材かもしれませんが、ずっと同じポジションにとどまる気はありませんよね?
あなたの人材価値を高めるためには社内の仕事をするだけではなく、+@で備えた力をどう活かすかということも非常に重要であることを覚えておいて下さい。
有給休暇が取れる会社に転職するには
その会社で働いている社員に聞いてみる
最もシンプルなのは、転職先として候補に考えている会社で働く社員の方に「有給は取れますか?」と聞いてみることです。
有給の取りやすさについては会社だけでなく、部署の違いもありますが、少なくとも比較的自由に取れる会社であれば、そこまで大きな差は出づらいことが多いです。
そこではっきりと取りづらいと言われるようであれば、それは社内の風土としてそうした雰囲気が出てしまっている可能性が高いので、避けることが得策かもしれません。
ただ、転職したい会社に必ずしも知り合いや直接話ができる人がいるとは限らないため、すべての人に可能な方法ではないかもしれません。
転職エージェントを利用する
社員の人たちに直接話を聞けない場合は、転職エージェントに相談することも一つの方法です。
転職エージェントは、企業の採用担当者とも直接話をしていますし、これまでに転職した人たちから職場の雰囲気や会社の情報を集めています。
外から調べてみるのには限度がありますが、転職エージェントであれば企業に踏み込んで情報を保有しているため、あなたが求める待遇の会社を紹介してくれることでしょう。
有給休暇を取れないことを受け入れない!
有給休暇の取得率を上げることは、国を挙げての方策とされていますが、未だ浸透しきれていないのが現状です。
有給を取りたいのに取れていない人については、まずは、有給は取れないものだという固定観念を捨て、「絶対に取る」という強い意志を持って行動して下さい。
有給を取ることは断じて悪いことではありません。まずは一歩を踏み出すことで、より良い生活が待っているはずです。
転職を成功させるには情報収集が非常に重要
有給休暇の取得をはじめ、理想の職場に転職するには求人先の情報収集が非常に重要です。
求人票や表向きにはよさそうに見えても、実際に仕事をしてみると思っていたのと違ったということもありえます。
- 休みやすい社風と言っていたのに、周りが有給を取らないので取りづらい
- 休日出勤しても手当ても代休もない
- 仕事内容は希望通りだが人間関係が最悪
- 残業は少ないと言っていたけど、入ってみるとサービス残業ばかり
そのようなミスマッチをなくすために、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談することをおすすめします。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、求人先の職場に足を運んでリアルな状況を把握しています。
- 有給休暇の取得率は?
- 離職率は?
- 実際に働いている社員の評判は?
- 残業代はきちんと払われる?
不安に思うことや気になることは、どんな些細なことでも相談してみてください。
直接、企業の採用担当者に聞きにくいことも、キャリアコンサルタントであれば抵抗なく聞けるのではないでしょうか?
転職エージェントは、あなたにピッタリな職場を見つけるサポートをしてくれます。
基本的にはどこも無料で使えますので、ひとまず登録して情報を集めるというだけでも損はありません。
今の環境を変えてみようかなと思ったら、まずは転職エージェントに登録することをおすすめします。
- あなたのこれまでの経験からどんな転職先があるか(あなたの市場価値)
- 市場が求めているのはどんな人材か(今の求人市場)
これらのことを知ることで、ただ「辞めたい」と考えているより、より具体的な状況判断ができるのではないでしょうか。
自分には「今の職場以外の選択肢がある」というがわかるだけでも、精神的なゆとりができるはずです。
転職の相談におすすめの転職エージェントをまとめていますので、ぜひ参考にご覧ください。