帰る場所があるというのは大切なことですね。特に地元から出て来た人からすると、ふと郷愁の念に駆られることも少なくないと思います。
比較的距離が近い場合は毎週のように地元に帰る人もいるのではないでしょうか。
あなたも地元に帰りたいと考えていませんか?
- 都会での仕事に疲れてしまった
- 親の存在が心配
- 昔からの友人が懐かしい
など帰る理由は多く思いつくと思います。
今ではなくとも、いずれ結婚した後、子供が出来た後など、何かをきっかけに帰ろうと考えているかもしれません。
今回はそんな人たちに向け、地元に帰ることで得られるもの(メリット)や失うもの(デメリット)などを考えてみました。
地元に帰るメリット・デメリット
地元に帰ることで受けられる恩恵はどのようなものがあるのでしょうか?
地元に帰るメリット
慣れ親しんだ土地で生活が出来る
多くの人は高校ぐらいまでは地元で生活していた人がほとんどでしょう。
過ごした年月もそうですが、何よりも最も多感な時期に過ごしていた時期というのは、様々な思い出があるものです。
今の自分は、そういった過去を経て形作られているのですから、よっぽど悪い思い出が無い限りは、懐かしく親しみ深いものがあるものでしょう。
また、そうした自分の原点とも言えるものに囲まれた環境は、離れた土地で崩れてしまった自分のバランスを取り戻す一つのきっかけになります。
家族・親類の近くで過ごすことができる
多くの方は、地元に親が残っている状態かと思います。
自分が歳を重ねる毎に、親の方も同時に歳を重ね老いていくわけですから、できれば側にいていつも助けられる状況でありたいとは思いませんか?
近くにいれば急時にもすぐに対応出来ますが、離れていればそういうわけにもいきませんので、このメリットは大きいのではないかと思います。
また、家族が近くにいるということは、相手だけでなく、自分にも大きなメリットがあります。
特に、家事・育児については、なかなか友人等には頼みづらいものですが、家族や親戚であればしばらく頼むということも比較的頼りやすいものです。
怪我をした時や、たまには夫婦水入らずで過ごしたい時など、人の手を借りたい時はあるかと思いますが、周りに頼れる人がいない状況ではそうともいきません。
頼れる人が近くに住んでいることは、自分が困った時に大きな助けにもなってくれます。
生活費用が安い
都会が地元という場合には当てはまりませんが、基本的には多くの人が地元から都会に出て来たというパターンに当てはまるかと思います。
その場合、大きく生活コストが安くなることも見込まれます。
特に、実家住まいが出来る場合は節約効果も大きく見込めますので、家計も非常に楽になります。
そうして節約することで将来に備えたり、その分を子供の為に使うなど、余裕が出来ることで可能性も広がっていきます。
地元に帰るデメリット
仕事環境の変化
住む場所が変われば当然、今の職場にそのまま通えるというケースは少ないでしょう。
地元にも支社・支店等があった場合は、もしかするとそちらへの異動ということで対処してくれることもあるかもしれませんが、そううまく融通が利くとは限りません。
基本的には転職をしなければいけませんので、せっかくやりがいのある仕事だったとしてもそれを手放す必要性が出てきます。
パートナーへの負担
パートナーが仕事をしている場合には、その人もまた仕事を辞めざるを得ません。
また、パートナーの出身地が同じであれば問題ないかもしれませんが、別々の場合は当然相手にとっては地元でもなんでもありません。
むしろ都会にいるよりもアウェイな場所で生活することを強いられるわけですから、パートナーにかかる負担は推して測るべきです。
会いたい人ばかりではない
昔ながらの気の置けない仲間と会えるというのは良いことですが、中には会いたくない人も地元に残っている可能性もあるでしょう。
特に田舎であれば行動する場所も限られて来ますので、否応無しに顔を合わせる機会も生まれてしまうかもしれません。
地元に帰って転職する際の注意点
転職先の選択肢が少なく仕事がない
地方の場合は、基本的には都会よりも職が少ない場合が多いです。
自分の今までやっていたような仕事があるとも限りませんので、職選択の幅は減ってしまうことは覚悟しましょう。
給料が下がる可能性が高い
給与水準はその場所の物価に応じて変化することが多いため、都会の方がどちらかといえば給料は高くなります。
地元に帰った場合、年収が少なくなる可能性が高いので、支出のコントロールは必要となります。
商習慣の違いがある
テレビでもたまに紹介されますが、その土地によっては独特の商習慣あるいはビジネスマナーがあることがあります。
些細な違いかもしれませんが、そうした文化の違いが意外にも仕事を滞らせるきっかけにもなったりもしますので、慣れるまでは意外と苦労するところかもしれません。
家族としっかり話し合いをする
結婚をしている人であれば、自分の準備はもちろん、関係する人の心と体の準備もしっかり済ませる必要があります。
「奥さんが働いているなら奥さんの仕事はどうするのか」「お子さんがいる場合なら学校や教育をどうするか」など家族全員が納得できるようにしっかり話し合う時間を作るようにしましょう。
いろいろ大変なことはたくさんありますが、地元に帰ることであなたが得られるものも様々あります。
都会の喧騒に巻き込まれないストレスフリーな生活は、都会疲れをしている人にとっては何よりも魅力的なものに映るでしょう。
その思いが強くなった時には、関係する人にも相談しつつ、理解を得られたのなら思い切って動くことも、あなたの人生にとってトータル的に良いことかもしれません。

地元に帰る場合には、環境の変化やそれに伴うデメリットなどをしっかり考慮した上で動くべきです。
まずは地元の求人状況や生活状況などの情報収集をしっかりするようにしましょう。
地方への転職を成功させるポイントは「情報量」です。
たとえ自分の地元とはいえ、情報収集を個人で行うには限界があります。そのため、別の地域に転職する場合は、必ず転職サイトなどプロに相談することをおすすめします。
それぞれの地域の求人情報や実際に生活している人の話など、その地域に転職した人達の生の情報を教えてもらうことができます。
転職エージェントへの登録・相談はすべて無料でできるので、まずは気軽に相談してみましょう。
転職エージェントでは、転職理由や自己PR、履歴書の書き方などあらゆるサポートを無料で受けることができるので転職の成功率も大きくUPします。
もちろん転職エージェントに相談しても、必ず転職する必要はありません。
地元の求人状況や生活環境を知ることで、逆に今の職場や環境の恵まれている点に気づくこともあるかもしれません。
行動を起こさなければ後悔が残るだけです。まずは、「転職するかどうかを決めるための転職活動」として一歩踏み出してみてください!